Pancoast型肺癌の手術
治療成績 肺尖部胸壁浸潤癌に対する外科治療
内野 和哉
1
,
田内 俊輔
,
田中 雄悟
,
中井 玲子
,
田根 慎也
,
吉村 雅裕
1兵庫県立がんセンター 呼吸器外科
キーワード:
Carboplatin
,
Cisplatin
,
Vindesine
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍侵入性
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
肺癌-非小細胞
,
Mitomycin
,
Paclitaxel
,
生存分析
,
大細胞癌
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
Docetaxel
,
Vinorelbine
,
放射線化学療法
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Cisplatin
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pneumonectomy
,
Vindesine
,
Carboplatin
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Mitomycin
,
Paclitaxel
,
Carcinoma, Large Cell
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Vinorelbine
,
Docetaxel
pp.18-22
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010091379
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手術を行った肺尖部胸壁浸潤肺癌34例の治療成績を検討した。術前放射線化学療法は20例に施行され、うち18例は同時放射線化学療法であった。手術のアプローチは後側方切開24例、正中切開+頸部襟状切開7例、前側方切開3例で、術式は肺葉切除術30例、部分切除術4例であった。組織型は腺癌16例、扁平上皮癌10例、大細胞癌3例、多形癌2例、神経内分泌性大細胞癌1例、非小細胞肺癌2例であった。完全切除は25例、不完全切除は9例であった。完全切除例に対する追加治療として、放射線化学療法が施行されたのは1例、化学療法のみが3例、放射線治療1例であった。再発は18例で、局所・遠隔ともにそれぞれ9例であった。全体の3年生存率と5年生存率はそれぞれ55%、42%で、生存期間中央値は20ヵ月であった。完全切除例における術前治療効果別の累積生存率は、Ef.2、Ef.3例がEf.0、Ef.1例よりも良い傾向であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010