発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006036368
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
壁側胸膜ないし胸壁浸潤肺癌に対する外科治療について検討した.対象は,壁側胸膜・胸壁浸潤を認めた非小細胞肺癌65例(男性58例,女性7例・平均64歳)で,組織型は扁平上皮癌38例,腺癌13例,大細胞癌12例,腺扁平上皮癌2例,病理病期はIIB期39例,IIIA期21例,IIIB期1例,IV期4例,胸壁浸潤の程度は壁側胸膜まで28例,肋間筋・肋骨浸潤37例であった.術式は胸壁合併切除46例,壁側胸膜外切除19例で,60例(92.3%)が完全切除であった.肺切除術式は肺葉切除50例,部分切除7例,区域切除3例,二葉切除2例,肺摘除3例,切除肋骨数は平均1.7本であった.術後補助療法は44例(全身化学療法25例,放射線療法11例,化学放射線療法8例)に施行した.全体の5,10年生存率は各々22.6%,9.7%であった.単変量解析で切除肋骨本数2本以下,N0,M0,腺癌が,多変量解析ではN0,腺癌が有意な予後良好因子であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005