発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006036369
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局所進行肺癌(T3およびT4隣接臓器浸潤肺癌)に対する外科治療の成績を検討した.対象は,隣接臓器合併切除を行った原発性肺癌148例(男性126例,女性22例・平均65.1歳)であった.切除臓器は軟性胸壁69例(43.1%),骨性胸壁47例(29.4%),心膜18例(11.3%),横隔膜12例(7.5%),左房9例(5.6%),その他5例(3.1%)で,複数臓器合併切除が12例あった.完全切除は115例(77.7%)で,非完全切除33例(22.3%)中29例が単数臓器合併切除であった.全例の3,5,10年生存率は各々46.9%,41.4%,30.3%で,切除臓器別では軟性胸壁群が左房群,横隔膜群に比し有意に予後良好であり,単数臓器群と複数臓器群間では予後に有意差はなかった.pTN因子別ではT3N0群がT3N2群に比し有意に予後良好で,T3N1群がT3N2群に比し予後良好な傾向であった.根治度別では完全切除群が非完全切除群に比し有意に予後良好であった
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