発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175821
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80歳女性.患者は感冒症状で近医を受診し,X線上で異常陰影を指摘され紹介入院となった.所見では,右下肺野に空洞を伴った浸潤影を疑う異常陰影を認め,CTでは空洞様陰影が腸管ガス像で中間幹の高さまで達し,中・下葉に一部無気肺を認めた.更にマルチスライスCTでは横隔膜が一部欠損し,ヘルニア内容が中間幹の高さまで脱出していた.右外傷性横隔膜ヘルニアと診断し手術を行った結果,ヘルニア内容は大網,結腸,肝で,ヘルニア門は径5cm大であった.修復は2層に直接縫合し,術後は経過良好で,呼吸機能の若干の改善を認め,CTでは少量の胸水貯留を認めたものの,ヘルニアは修復されていた
©Nankodo Co., Ltd., 2005