発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005130141
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63歳男.直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術を施行し,高分化腺癌であった.その後,多発性肺転移に対し右肺2ヶ所,左肺2ヶ所の肺部分切除術を施行した.さらにその後,左肺S1+2c亜区域切除術,左肺上区区域切除術,縦隔鏡下に#1~#3リンパ節を生検し陰性であったため左肺舌区の部分切除を施行した.術後経過観察中,胸部X線にて左肺尖部に5×3cmの辺縁整で境界明瞭な腫瘤影を認め,CTにて左肺門部に3個のリンパ節腫大を認め,そのうち肺側の2個は一塊となっていた.喀痰細胞診にて腺癌が検出されたため,直腸癌肺転移・再発と診断し,左肺全摘術を行った.病理組織所見で肺門部の主気管支周囲に5.8×5.3cm大,2.8×2.5cm大の分葉状の腫瘍を認め,中分化型腺癌であった.術後経過は良好で,術後9日に退院となった
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