発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004164392
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症例1:40歳女.検診での胸部異常陰影を主訴とした.胸部CTにて左S9に腫瘤陰影,右S2に微小結節陰影を認め,生検にていずれも腺癌と診断し,手術を施行した.右側は左側の転移を否定できなかったが,両側共にリンパ節転移がなく,肺外転移もなく多発癌の診断基準を満たしていた.術後経過は良好である.症例2:62歳女.検診での胸部異常陰影を主訴とした.胸部CTにて左S8に腫瘤陰影を認め,生検を施行し扁平上皮癌と診断した.手術を行い経過良好であったが,約3年後に胸部CTで右S8に腫瘤陰影を認め,手術を施行した.更に約2年後,胸部CTにて右S3にすりガラス状陰影を認め手術を行った.転移癌を否定できなかったが,前回手術後2年が経過していたため,異時性多発肺癌と診断した.その後の経過は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2004