発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004164393
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69歳女.検診で発見され,経過観察中に腫瘤増大と胸痛をきたし切除を行った肋骨原発血管腫の症例であった.胸部CTにて,右第7肋骨に骨梁形成に伴う微細な網目状の陰影を認めた.穿刺細胞診で血液が吸引され,生検は危険と判断し,術前に確定診断できなかったが,画像より悪性腫瘍は完全に否定できず手術を施行した.骨軟骨肉腫を考え,腫瘍縁より4cm離して肋骨を切除した.病理組織学的所見より,肋骨に原発した血管腫と診断した.術後経過良好で再発を認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2004