特集 新たな創薬ターゲットとしてのトランスポーター:明らかになるその構造と新機能
小胞型神経伝達物質トランスポーター 機能制御と薬物標的としての意義
森山 芳則
1
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科生体膜機能生化学研究室
キーワード:
生物学的マーカー
,
Escherichia coli
,
シナプス小胞
,
精神障害
,
疼痛
,
神経伝達物質と神経伝達物質作用剤
,
新薬開発
,
Sodium-Phosphate Cotransporter Proteins Type I
,
ハイスループットスクリーニング法
,
Vesicular Glutamate Transport Proteins
,
神経伝達物質輸送タンパク質
,
分子標的治療
,
小胞
Keyword:
Mental Disorders
,
Escherichia coli
,
Pain
,
Synaptic Vesicles
,
Biomarkers
,
Neurotransmitter Agents
,
Neurotransmitter Transport Proteins
,
Vesicular Glutamate Transport Proteins
,
Sodium-Phosphate Cotransporter Proteins, Type I
,
Drug Discovery
,
High-Throughput Screening Assays
,
Molecular Targeted Therapy
pp.574-579
発行日 2012年4月22日
Published Date 2012/4/22
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神経伝達物質のシナプス小胞への濃縮は化学伝達の重要な一過程である.この過程を司る要素の1つが小胞型神経伝達物質トランスポーターであり,これまでにモノアミン類,アセチルコリン,GABA,グルタミン酸,アスパラギン酸,ヌクレオチドを輸送する6種類が見いだされている.小胞型トランスポーターは化学伝達の出力部位のすぐれた分子マーカーであるだけでなく,これを介して化学伝達を制御することが可能であるため,薬物標的としても大きな価値を秘めている.本稿では,薬物標的としての小胞型神経伝達物質トランスポーターの研究法とその現状について述べる.
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