特集 アカデミアの創薬スクリーニング:分子標的からリード化合物発見への戦略
化合物ライブラリーと創薬等支援技術基盤プラットフォーム
小島 宏建
1
,
岡部 隆義
,
長野 哲雄
1東京大学創薬オープンイノベーションセンター
キーワード:
大学
,
タンパク質高次構造
,
製薬業
,
研究機関
,
インターネット
,
作業効率
,
新薬開発
,
インフォマティクス
,
ハイスループットスクリーニング法
,
低分子ライブラリー
Keyword:
Academies and Institutes
,
Drug Industry
,
Efficiency
,
Protein Conformation
,
Universities
,
Internet
,
Informatics
,
Small Molecule Libraries
,
Drug Discovery
,
High-Throughput Screening Assays
pp.638-643
発行日 2013年5月22日
Published Date 2013/5/22
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我が国のアカデミアで創薬スクリーニングに着手しようにも基盤がなく,薬理活性を有するオリジナルの低分子化合物を見いだすには,偶然の発見や天然物の難しいスクリーニングしか手段がなかった.しかしながらごく最近,化合物ライブラリー,スクリーニング設備,化学合成支援チームが整備され,誰でも創薬スクリーニング研究に挑戦できる環境になっている.さらにスクリーニングで創薬シーズの候補が見つかった場合に,標的タンパク質が明らかな場合にはX線結晶構造解析の支援を受けることもできるため,標的分子と化合物の共結晶構造情報からよりすぐれた化合物への最適化合成の効率化を図ることが可能である.手厚い支援を受けることができるこの機会に,独創的な基礎研究から得られた創薬アイデアを製薬企業が興味を持つレベルの創薬シーズに磨き上げてみてはいかがだろうか?
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