特集 FGFシグナルの新たな制御機構:新規な活性調節分子の発見と関連疾患治療の最先端
FGFおよびFGF受容体とその機能の多様性について
小西 守周
1
,
太田 紘也
,
伊藤 信行
1神戸薬科大学 微生物化学研究室
キーワード:
線維芽細胞増殖因子
,
Heparin
,
シグナルトランスダクション
,
表現型
,
アミノ酸配列相同性
,
線維芽細胞増殖因子受容体
,
分子進化
,
ノックアウトマウス
,
遺伝子重複
,
遺伝子座
,
補助受容体
,
系統樹
Keyword:
Fibroblast Growth Factors
,
Heparin
,
Phenotype
,
Signal Transduction
,
Receptors, Fibroblast Growth Factor
,
Sequence Homology, Amino Acid
,
Mice, Knockout
,
Evolution, Molecular
,
Gene Duplication
,
Genetic Loci
pp.409-413
発行日 2012年3月22日
Published Date 2012/3/22
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FGF は多機能性細胞間シグナル因子であり,ヒトやマウスにおいては 22種類存在する.遺伝子座の解析や,様々な生物におけるFgf 遺伝子の数,配列情報を検討したところ,脊椎動物の進化の過程においてFgf 遺伝子が著しく増加したことが明らかになった.一方,ヒトやマウスにおいて FGF受容体( FGFR)は 7種類存在する.ノックアウトマウスの解析や,ヒト疾患との関わりなどから, 22種類の FGFと 7種類の FGFRの組み合わせ,さらには補助受容体の使い分けなどにより,多様な生理的機能を担っていることが明らかになりつつある.
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