特集 神経細胞特異的な翻訳制御:鍵を握るRNA結合タンパク質/mRNA輸送/non-coding RNA
RNA granuleによる樹状突起へのmRNA輸送と局所タンパク質合成
椎名 伸之
1
1自然科学研究機構・基礎生物学研究所岡崎統合バイオサイエンスセンター
キーワード:
mRNA
,
シナプス
,
遺伝子発現調節
,
記憶
,
樹状突起
,
神経可塑性
,
神経網
,
タンパク質生合成
,
アミノ酸配列相同性
,
ノックアウトマウス
,
系統樹
,
Xenopus RNG105 Protein
,
RNA Granule Protein 140
Keyword:
Dendrites
,
Gene Expression Regulation
,
Memory
,
Nerve Net
,
Neuronal Plasticity
,
RNA, Messenger
,
Synapses
,
Protein Biosynthesis
,
Sequence Homology, Amino Acid
,
Mice, Knockout
,
RNG105 Protein, Xenopus
,
RNA Granule Protein 140, Human
pp.655-659
発行日 2012年5月22日
Published Date 2012/5/22
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神経樹状突起の後シナプス近傍において,シナプス刺激依存的に局所タンパク質合成が起きることが,シナプス形成・長期増強(LTP),ひいては記憶や学習に必要である.局所タンパク質合成のためには材料であるmRNAやリボソームをその場所まで運ぶ必要があるが,RNA granuleと呼ばれる高次複合体がその役割を担っている.本稿では,RNA granuleに局在するRNA結合タンパク質RNG105/caprin1によるmRNA輸送およびシナプス・樹状突起・神経ネットワーク形成について紹介する.
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