特集 FGFシグナルの新たな制御機構:新規な活性調節分子の発見と関連疾患治療の最先端
CfrとDlkによるFGFシグナルの制御機構
宮岡 佑一郎
1
,
宮島 篤
1カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校
キーワード:
線維芽細胞増殖因子
,
シグナルトランスダクション
,
遺伝子発現調節
,
細胞系
,
表現型
,
生物モデル
,
ノックアウトマウス
,
Delta Protein
,
Cysteine-Rich Fibroblast Growth Factor Receptor
,
線維芽細胞増殖因子-18
Keyword:
Cell Line
,
Fibroblast Growth Factors
,
Gene Expression Regulation
,
Models, Biological
,
Phenotype
,
Signal Transduction
,
Mice, Knockout
,
Delta Protein
,
Cysteine-Rich Fibroblast Growth Factor Receptor
,
Fibroblast Growth Factor 18
pp.421-425
発行日 2012年3月22日
Published Date 2012/3/22
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FGFはチロシンキナーゼである FGF受容体( FGFR)を介してシグナルを伝達する.しかし,このチロシンキナーゼ型FGFRの他にも, FGFに結合する分子が知られており,近年それら FGF結合分子の FGFシグナルにおける重要性が明らかとなってきている.筆者らは,このような FGF結合分子の 1つである Cfr( Cysteine-rich FGFR)が FGFシグナルを正に制御することを初めて明らかにした.さらに,膜タンパク質である Dlk( Delta-like protein)が Cfrの機能を抑制する可能性も見いだした. Cfrと Dlkによる新規の FGFシグナル制御機構について述べる.
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