特集 FGFシグナルの新たな制御機構:新規な活性調節分子の発見と関連疾患治療の最先端
Canopy1を介したFGFシグナルの活性制御機構
松井 貴輝
1
,
平手 良和
,
岡本 仁
,
別所 康全
1奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科
キーワード:
線維芽細胞増殖因子
,
機能的左右差
,
シグナルトランスダクション
,
ゼブラフィッシュ
,
器官形成
,
中脳
,
中胚葉
,
発生遺伝子発現調節
,
タンパク質折畳み
,
後脳
,
生理学的フィードバック
,
線維芽細胞増殖因子受容体-1
,
Zebrafish Canopy1 Protein
Keyword:
Fibroblast Growth Factors
,
Mesencephalon
,
Mesoderm
,
Functional Laterality
,
Zebrafish
,
Signal Transduction
,
Protein Folding
,
Gene Expression Regulation, Developmental
,
Metencephalon
,
Feedback, Physiological
,
Organogenesis
,
Receptor, Fibroblast Growth Factor, Type 1
,
Canopy1 Protein, Zebrafish
pp.416-420
発行日 2012年3月22日
Published Date 2012/3/22
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生物の形作りの根幹となる発生・分化現象は,ポジティブフィードバックやネガティブフィードバックなどのネットワークシステムによって制御されている.脊椎動物の発生において,FGFシグナルは中胚葉誘導,左右非対称性の確立,中脳-後脳境界形成など,細胞形質が大きく変化する生命現象を制御することから,ポジティブフィードバックシステムとして機能していることが推察される.最近,筆者らは新規FGF制御因子Canopy1がFGFポジティブフィードバック因子として働き,ゼブラフィッシュ発生に重要な役割を果たすことを発見した.
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