特集 プライマリ・ケアでみる睡眠の悩み
各論:さまざまな主訴に伴う睡眠の悩み
「朝起きられない」とプライマリ・ケア
志水 健太
1,2
1東京都立松沢病院 精神科
2給田ファミリークリニック
pp.434-437
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024040018
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はじめに
2023 年度の小・中学校における不登校児童・生徒数は前年度から22.1% 増加し約 30万人1)となり,そのうち多くの児童・生徒が「朝起きられない」状態を抱えている.思 春期における睡眠関連の課題が将来の身体的・精神的疾病リスクを高める報告もあり2), プライマリ・ケアにおいて思春期の「朝起きられない」に早期より対応することは意義が あることと思われる.
本稿では,思春期児童・生徒の「朝起きられない」に対して,概日リズム睡眠覚醒障害 と起立性調節障害を中心に概説しながら,プライマリ・ケアのセッティングでどう対応す べきかを考察する.
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