マイ・オピニオン
朝の申し送り
上村 千恵子
1
1福岡赤十字病院外科病棟
pp.677
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916663
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何事をなすにも,初めの踏み出しがかんじんである.朝の申し送りは,有意義に,正確になされなければならない.万一,誤って伝われば,その影響と危険は,はかりしれない.看護は,人間の生命にかかわる問題が,常にすぐそばに存在しているからである.正しく,自信をもって行動し,伝えることの重要さを,常に,お互いに問いかけあう姿勢をとることがかんじんである.
先年までは,時間の制約を考えず,朝の申し送りにおおぜいのスタッフが看護を一時中断している状態であった.業務分析の結果,日勤業務中,申し送りカンファレンスの時間は10.3%(第2位)であった.申し送りにひき続き,カンファレンスを行なっていたが,朝の貴重な時間をいかに配分すればよい看護の踏み出しになるかを考えた.
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