特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
各論
【コラム】「朝起きられない」を治療し子どもの未来を守る―起立性調節障害へ睡眠医療からの支援
神林 崇
1,2
,
千葉 滋
1,2
,
岩渕 恵美
2,3
,
大久保 達明
2
,
上月 ゆり子
2
,
白井 謙太朗
2,4
KANBAYASHI Takashi
1,2
,
CHIBA Shigeru
1,2
,
IWABUCHI Emi
2,3
,
OKUBO Tatsuaki
2
,
KOZUKI Yuriko
2
,
SHIRAI Kentaro
2,4
1筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
2茨城県立こころの医療センター
3茨城県立こども病院
4土浦協同病院小児科
pp.1259-1260
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001803
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起立性調節障害は学童期から思春期に好発し,治療に難渋する疾患であり,不登校にもつながるために本人および家族にとって非常に大きな問題である。日本小児心身医学会のWebサイトでは下記の記載がなされている。「たちくらみ,失神,朝起き不良,倦怠感,動悸,頭痛などの症状を伴い,思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。(中略)重症ODでは自律神経による循環調節(中略)が障害され日常生活が著しく損なわれ,長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし,学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となることが明らかになりました。(中略)薬物療法 非薬物療法を行ったうえで処方する(ミドドリン塩酸塩など)。」
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