特集 発達障害×慢性疾患
発達障害への理解を深める
神経発達症:概念の変遷と診断について
牧田 みずほ
1
,
本田 秀夫
2
1信州大学医学部附属病院 子どものこころ診療部
2信州大学医学部附属病院 子どものこころ発達医学教室
pp.992-995
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023080011
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はじめに
神経発達症とは,発達期早期に出現する特有の認知行動特性によって日常生活に支障を きたす障害をまとめたグループ概念である. 精神疾患の国際的診断基準には,アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association: APA)による「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:DSM)」と,世界保健機関(World Health Organization:WHO)によ る「国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)」の2つがある.本稿 では,それぞれの最新版であるDSM-5-TRおよびICD-11を中心に,神経発達症群の主要 な障害の概念とその変遷について解説する.
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