Japanese
English
報告
分娩介助実習における学生の成長過程—学生と指導助産師の評価記述の分析
Student growth over the course of a birth assistance practicum: Analysis of student and midwife instructor evaluations
渡邊 知佳子
1
,
齋藤 益子
1
Chikako WATANABE
1
,
Masuko SAITO
1
1東邦大学看護学部
1Toho University Faculty of Nursing
キーワード:
助産師学生
,
分娩介助
,
助産実習
,
学び
,
質的分析
Keyword:
助産師学生
,
分娩介助
,
助産実習
,
学び
,
質的分析
pp.41-48
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200031
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目的
本研究は助産師学生が分娩介助実習の中で、どのような学びや成長をしているのか、具体的に明らかにすることを目的とする。
対象と方法
対象は看護系大学で助産課程を選択した13名で、実習終了後に1・5・8・10例目の分娩介助の評価表を提出してもらった。分析は評価表から学生及び指導助産師の自由記述を抜き出した後、各学生が実習中に出来たこと及び出来なかったことは何かという視点で例数ごとに要点をまとめ、最後に全学生の成長の特徴を類型化した。
結果
学生は介助8例目になると一連の分娩介助手順は概ね踏めるようになるが、陣痛と産婦の努責をコントロールしながら最小周囲径で児頭娩出させることや肩甲娩出、会陰保護等は10例目でも依然として難しい状態だった。また8例目の介助になると、助産診断や初期計画の立案、さらに今後の分娩進行の予測や母児への影響を少しずつ考えられるようになるが、母児の安全確保の視点や正常からの逸脱については欠如している傾向が見られた。
結論
分娩第2期に得た情報を統合して分析する能力や優先度を考慮する状況判断能力が強化できるように、学生を指導していくことが必要と示唆された。
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