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日本老年看護学会第17回学術集会特集Ⅱ 教育講演2
トランスレーショナルリサーチと老年看護学─褥瘡予防・治療機器の開発のプロセスとその評価研究
Translational Research in Gerontological Nursing:Development Process of the Pressure Ulcer Prevention and Treatment Device and Its Evaluation Study
真田 弘美
1
Hiromi Sanada
1
1東京大学大学院医学系研究科
1Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.13-17
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.トランスレーショナルリサーチと老年看護学
トランスレーショナルリサーチ(translational research)とは,基礎研究の発見を臨床に役立つ応用として翻訳するための研究と定義され,橋渡し研究とも訳されているが,臨床ではその重要性が取りざたされている.これは,従来の基礎研究が臨床を省みず,専門特化しすぎたために応用が進まない時代の反省によるものであり,とくに創薬の分野で声高に取り上げられている.
それでは看護学分野ではどうであろうか.これまでは,現象を説明する臨床研究が主であったため,看護学の領域で“ものづくり”まで発展するような一連の過程をみることはまれであった.しかし,看護学領域の裾野が広がりつつある現在,ますます基礎研究に根ざした臨床応用研究が活発になることが期待される.
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