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委員会活動報告
令和2年7月豪雨における継続調査報告
Continuous survey report for the heavy rain in July 2020
末永 陽子
1,2
,
片穂野 邦子
1,3
,
小林 賢吾
1,4
Yoko Suenaga
1,2
,
Kuniko Katahono
1,3
,
Kengo Kobayashi
1,4
1日本災害看護学会ネットワーク活動・調査調整部
2福岡看護大学看護学部
3長崎県立大学看護栄養学部看護学科
4熊本赤十字病院
キーワード:
令和2年7月豪雨
,
継続調査
,
the heavy rain in July 2020
,
Continuous survey report
Keyword:
令和2年7月豪雨
,
継続調査
,
the heavy rain in July 2020
,
Continuous survey report
pp.40-46
発行日 2022年12月31日
Published Date 2022/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200588
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1.はじめに
7月3日から8日にかけて、華中から九州付近を通って東日本にかけて非常に活発な梅雨前線が長期停滞したことにより、西日本や東日本で記録的な大雨をもたらした。この大雨は13日から14日にかけては中国地方を中心に、26日から29日にかけては東北地方を中心に被害を起こし、令和2年7月豪雨として特定非常災害に指定された。これら1か月にわたる大雨により、8河川73か所で河川からの溢水・越水がおき、37府県において954件の土砂災害が起きている人的被害は死者84人、行方不明者2人に上り、最大3,912人が避難を余儀なくされた。また、全壊1,602棟、半壊4,494棟、床上浸水2,645棟の住宅被害や、広範囲の停電や最大37,653戸の断水が起き、多くの人々の生活に長期にわたる影響を及ぼした。
そこで今回、日本災害看護学会では、先遣隊による豪雨被災地での活動に続いて、ネットワーク活動・調査調整部による保健医療福祉の災害対応を担った熊本県と福岡県内の行政機関、熊本県看護協会の協力を得て、発災から約半年における期間の活動の実際と今後の課題と展望について調査したのでここに報告する。
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