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【緊急レポート】
平成24年九州北部豪雨災害における9ヶ月後の継続調査報告
Report: An ongoing survey on the situation 9 months after the North Kyushu Storm Disaster
中信 利恵子
1
,
酒井 明子
2
,
三橋 睦子
3
Rieko Nakanobu
1
,
Akiko Sakai
2
,
Mutsuko Mihashi
3
1日本赤十字広島看護大学
2福井大学
3久留米大学
pp.98-100
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200013
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1.はじめに
平成24年7月11〜14日、本州付近に停滞した梅雨前線の影響で西日本から東日本の広範囲で大雨となり、特に九州北部地方において、雷を伴う激しい雨が降り、記録的な降雨量を観測した。14日未明、福岡県、熊本県、大分県、佐賀県の4県で約12万人に避難指示・避難勧告が出され、大規模な避難状況が生じた。熊本県阿蘇市では外輪山内壁に雨雲が衝突し大水害となった(最大1時間降水量108.0ミリ、最大24時間降水量507.5ミリ)。熊本県では、死者23名、行方不明者2名、重傷者4名、軽傷者7名の計36名の人的被害があった。
災害看護学会ネットワーク活動委員会・調査調整部は、被災3週間後の平成24年8月2〜3日に九州北部の被害状況や活動の初動調査を行った(酒井他2013,岡崎他2013,楢橋他2013)。現地の甚大な被害状況、特にこころの問題など中長期的な視点による支援の必要性も考えられた。その後の活動状況等を明らかにすることは、今後の災害看護のあり方を考える貴重な資料となり得る。そこで、被災9ヶ月後の継続調査を行ったので、本稿において報告する。
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