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緊急レポート
平成29年7月九州北部豪雨初動調査報告
Report on the preliminary survey of the July 2017 Northern Kyushu heavy rain
末永 陽子
1
,
青木 実枝
1
Yoko Suenaga
1
,
Mie Aoki
1
1日本災害看護学会ネットワーク活動・調査調整部
キーワード:
豪雨災害
,
災害看護
,
災害調査
,
Heavy rain disaster
,
disaster nursing
,
disaster survey
Keyword:
豪雨災害
,
災害看護
,
災害調査
,
Heavy rain disaster
,
disaster nursing
,
disaster survey
pp.56-62
発行日 2018年12月31日
Published Date 2018/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200495
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1.はじめに
平成29年7月5日から6日にかけ、線状降水帯が形成・維持され、同じ場所に猛烈な雨を継続して降らせたことから、九州北部地方で記録的な大雨となった。
総降水量が多いところで500ミリを超え、7月の月降水量平年値を超える大雨となったところもあり、福岡県朝倉市や大分県日田市等で24時間降水量の値が観測史上1位を更新するなど、これまでの観測記録を更新する大雨となった。
記録的な大雨により、死者40名(福岡県で37人、大分県日田市で3人)、行方不明者2名(福岡県)の人的被害の他、発災直後には2,000名を超える方々が避難生活を送ることになった。
また、多くの家屋が全半壊や床上浸水となり、甚大な被害が発生した。加えて、水道、電気等のライフラインの他、道路や鉄道、地域の基幹産業である農林業にも甚大な被害が生じた。
そこで、日本災害看護学会ネットワーク活動委員会、調査・調整部では、短時間に起こった大規模水害において被災地の保健・医療・福祉に従事する看護職がどのようなケアニーズを把握し、活動を行ったか調査を行ったため、ここに報告する。
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