Japanese
English
【報告】
全災害期のヘルスケアニーズに対する看護職者の役割意識—病院に勤務する看護職者と地域で活動する看護職者の意識の比較
The Personal expectations of Nurses in Disaster Situations,and how they View their Role with Health Care Needs in a Disaster: A comparison of Nurses who work in hospitals,and Nurses who work in the community outside of the hospitals
青木 実枝
1
,
三澤 寿美
2
,
新野 美紀
3
,
川村 良子
3
,
鎌田 美千子
4
Mie Aoki
1
,
Sumi Misawa
2
,
Miki Niino
3
,
Ryoko Kawamura
3
,
Michiko Kamata
4
1山形県立保健医療大学
2新潟医療福祉大学
3山形済生病院
4山形県立中央病院
キーワード:
災害時ヘルスケアニーズ
,
役割意識
,
看護職者
,
Disaster health care needs
,
How they view their roles
,
Nurses
Keyword:
災害時ヘルスケアニーズ
,
役割意識
,
看護職者
,
Disaster health care needs
,
How they view their roles
,
Nurses
pp.20-33
発行日 2006年12月31日
Published Date 2006/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200186
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要旨
大規模災害が発生した場合に、A県内において救助・救援活動の中心的役割が期待されている施設に勤務する看護職者の役割意識を明らかにするとともに、病院に勤務する看護職者と地域で活動する看護職者の双方が役割であると意識する傾向にある項目と役割ではないと意識する項目の相違を比較する目的で調査を行った。調査対象者は、A県の災害拠点病院等に勤務する看護職者3,017人、A県内全保健所および市町村に勤務する看護職者358人の計3,375人である。
調査内容は、先行研究を参考にして災害各期におけるヘルスケアニーズを52項目設定し質問した。
その結果、病院に勤務する看護職者は発災後の救護・救援活動に対して役割であると意識する傾向にあるのに対して、地域で活動する看護職者は健康障害予防や感染予防を中心として広範囲なヘルスケアニーズに対して役割であると意識する傾向にあった。両者ともに、被災者の生活の立て直しと、救護・救援システムの活用と運用については、役割であると意識している者が少なかった。
病院に勤務する看護職者と地域で活動する看護職者の役割意識を活かして両者が協働するために、相互理解する機会の提供や、組織的な研修・訓練等を企画することが課題となった。
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