研究報告
看護職者の「セクシュアリティに対する態度」に影響を与える要因
朝倉 京子
1
1新潟県立看護大学看護学部基礎看護学講座
キーワード:
セクシュアリティに対する態度
,
Attitudes toward sexuality
,
看護職者
,
Nurses
,
教育レベル
,
Educational level
,
臨床経験
,
Clinical experience
,
婚姻経験および子どもを養育すること
,
Marital experience and nursing children
Keyword:
セクシュアリティに対する態度
,
Attitudes toward sexuality
,
看護職者
,
Nurses
,
教育レベル
,
Educational level
,
臨床経験
,
Clinical experience
,
婚姻経験および子どもを養育すること
,
Marital experience and nursing children
pp.509-516
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100223
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はじめに
わが国の看護学領域において,人間の性やセクシュアリティに注目することが重要であるという認識が広まったのは1990年前後と考えられている2)。性教育や社会科学の領域に遅れをとってはいるものの,看護学の領域でも,1990年代よりセクシュアリティの概念が盛んに使われるようになり,それに伴って人間の性が重要なものであるという認識が広く行き渡るようになった。
一方で,性やセクシュアリティを扱う医療職者等についての研究は,わが国のなかでは未成熟な分野である。医療職者のなかでも看護職者は,医療の対象となる人間に最も近接して関わりうる専門職であり,性を含めた人間を全体的に把握することが必要とされているが,実際のところ,近代的な日本文化のなかでタブー視され続けてきた性という事柄を看護職者が容易に扱えるのかは疑問であり,この点についてはこれまでに系統的な研究が行なわれてこなかったのが実状である。
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