Japanese
English
【報告】
スリランカ国における災害救援活動
Medical Relief Activity in Sri‐Lanka for Tsunami Disaster in 2005
小野 千由
1
Chiyuki Ono
1
1兵庫県災害医療センター
キーワード:
災害看護
,
津波
,
創傷処置
,
Disaster Nursing
,
Tsunami
,
Wound care
Keyword:
災害看護
,
津波
,
創傷処置
,
Disaster Nursing
,
Tsunami
,
Wound care
pp.34-40
発行日 2006年12月31日
Published Date 2006/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200187
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【はじめに】
2004年12月26日、インド洋スマトラ島沖にてマグニチュード8.9の地震が発生した。その後に発生した津波によって、インド洋周辺地域に、被災国9ヶ国、死者・行方不明者30万人以上という多くの被害と被災者を生み出した。日本政府は、スリランカ政府の支援要請により、12月27日から国際緊急援助隊医療チーム(以下JMTDRとする)を派遣したが、その活動の終了時期になっても、医療ニーズは残存しており、現地の医療従事者の復帰率は低く、慢性疾患の増悪が懸念された。そこで、先遣隊を派遣していたNPO・災害人道医療支援会(Humanitarian Medical Assistance :以下HuMAとする)は、その活動を引き継ぐ必要性があると判断し、現地で救援活動を実施することとなった。
兵庫県災害医療センター(以下当センターとする)は、HuMAと連携してスリランカ国において救援活動を実施するため、2005年2月1日から11日まで、医師1名・看護師1名を現地に派遣した。今回、初めて災害救援活動に参加し、様々なことを経験することができた。また、HuMAと共に活動することで災害看護に関する知識や技術を吸収し、災害の場で必要な看護観を学ぶことができた。今後、当センターにおいても災害時に看護師を派遣することが想定される。今回の活動概要をまとめ、被災地において救援活動を実施する際に必要なことは何なのかを考察し、以下に報告する。
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