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【緊急レポート】
平成24年5月6日に発生した竜巻災害における初動調査報告
Report on the preliminary survey of the tornado disaster in May 6,2012
立垣 祐子
1
,
深谷 真智子
2
,
岡崎 敦子
3
Yuko Tategaki
1
,
Machiko Fukaya
2
,
Atsuko Okazaki
3
1明石市基幹相談支援センター
2神奈川県看護協会
3久留米大学病院
pp.34-38
発行日 2013年5月30日
Published Date 2013/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200073
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1.はじめに
平成24年5月6日午後12時30分から40分頃、栃木県真岡市、茨城県常総市、筑西市で竜巻が発生し、そのうち茨城県常総市で発生した竜巻は、藤田スケールでF3(5秒間の平均風速が秒速70〜92メートル)と推定された。国内では、観測史上F4以上の竜巻が確認されたことがないため、F3が最強級と位置づけられ、今回の竜巻はこれに相当する。近年におけるF3レベルの竜巻の発生(海上発生を除く)は、1990年12月千葉県茂原市、1999年9月愛知県豊橋市、2006年11月に北海道佐呂間町の3例が確認されており、今回の竜巻は、約5年6ヶ月ぶり、4例目となる。
竜巻は、季節を問わず台風や寒冷前線、低気圧等に伴って発生し、国内では、年間約13個の竜巻(海上発生を除く)の発生が確認されている。災害の特徴として、極めて短時間に発生し、竜巻の進路に沿って限局した範囲に集中的に被害をもたらすこと等が挙げられる。
今回、ネットワーク活動調査調整部の初動調査として栃木県真岡市、茨木県つくば市において現地調査を実施、被害状況や地域の支援活動についてまとめたので報告する。
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