Japanese
English
【報告】
『平成18年豪雪』に関する初動調査報告
An Early Assessment of 2006 Heavy Snowfall
酒井 明子
1
,
渡邊 智恵
1
,
久保 恭子
1
,
金澤 豊
1
,
浅見 貴子
1
Akiko Sakai
1
,
Tomoe Watanabe
1
,
Kyoko Kubo
1
,
Yutaka Kanazawa
1
,
Takako Asami
1
1日本災害看護学会雪害プロジェクト
キーワード:
大雪
,
災害
,
初動調査
,
a heavy snowfall
,
disaster
,
early assessment
Keyword:
大雪
,
災害
,
初動調査
,
a heavy snowfall
,
disaster
,
early assessment
pp.15-24
発行日 2007年12月31日
Published Date 2007/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200212
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要約
死者151名の人的被害と家屋の倒壊などの物的被害をもたらした『平成18年豪雪』が人々の健康や生活に及ぼす影響を明らかにするために全国的規模で初期調査及び初動調査を実施した。調査対象とした都道府県は、初動調査4県と初期調査13都道府県であった。死傷者の原因は、屋根からの転落事故が大半を占め、その他は急性心筋梗塞、脳出血、転倒による身体各部の骨折であった。住民の健康状況は、循環器系への影響、疲労の蓄積、食生活の偏り、食欲不振、便秘、入眠困難などの睡眠障害、関節痛、腰痛、筋肉痛、閉じこもりなどの精神症状であった。雪害による人々の健康や生活への影響は、備えの不足、高齢化・過疎化、雪害認識、疲労の蓄積などが影響していた。『平成18年豪雪』による人的・物的被害は豪雪地帯の高齢化と過疎化の問題が露呈された結果となり、人々の生活および健康問題に関する平時からの備えの重要性が示唆された。
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