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第28回日本看護科学学会学術集会 シンポジウム
教育現場におけるケアリング文化の伝承
The Succession of Caring Culture in The Field of Education
大池 美也子
1
,
小田 正枝
2
,
佐々木 幾美
3
,
野並 葉子
4
,
宮本 真巳
5
,
前川 幸子
6
1九州大学大学院医学系学府保健学部門
2国際医療福祉大学福岡看護学部
3日本赤十字看護大学
4兵庫県立大学看護学部
5東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
6甲南女子大学
pp.50-55
発行日 2009年6月29日
Published Date 2009/6/29
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- Abstract 文献概要
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教える人と教えられる人との関係が交錯する教育現場は,急激に変化する臨床現場の影響を受け,学習の効率性やその成果を性急に求めざるをえない現状にある.そのような時代の中で,看護教員が看護実践の本質であるケアリングを教えることのみならず,人としての看護学生に向き合うことや学生の将来の可能性を探求していくことに関わるケアリングを具現化していくことは容易ではない.そこで,本シンポジウムでは,『教育現場におけるケアリング文化の伝承』をテーマに,さまざまな教育現象の中からケアリングを掘り起こし,人間としての看護学生,看護教員と看護学生との関係,そして看護教員間の関係を問い直していくこととした.
まず,学校教育におけるケアリングを探求している日本赤十字看護大学佐々木幾美氏は,「教育現場におけるケアリングの意義と本質」と題して,ケアリングの本質が教える側と教えられる側との相互関係性にあるとし,看護学実習で患者の不安と看護学生が抱く不安とを事例として取り上げながら,気になることの自己表現を高めていくことがケアリングの育成につながることとした.
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