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焦点 看護におけるケアリングの概念
海外文献
組織文化における看護実践のためのビューロクラティック・ケアリングの理論
The Theory of Bureaucratic Caring for Nursing Practice in the Organizational Culture
Marilyn Ray
1
,
清 真佐子
2
,
吉田 智美
3
,
筒井 真優美
4
1University of Colorado Health Sciences Center, School of Nursing
2聖路加看護大学
3神戸大学医学部附属病院
4日本赤十字看護大学
pp.14-24
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900109
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人間に利益をもたらすためにヘルスケアシステムの団体の文化を理解したり変化させることは,看護教育者,管理者,実践家が直面している最も重大な問題である。米国やその他の西洋国のヘルスケアシステムを,競争的な管理や経済的な利益を強調している団体企業に変容することは,看護の人道主義的な哲学や理論,そして看護の管理や臨床実践への大きな挑戦である。ヒューマン・サイエエンスやアート,そしてヒューマン・ケアリングのサイエンスとして,看護が近年再び見直されていること1-3)で,看護は非難を受けやすい立場に置かれている。ヘルスケアの提供において,団体の進歩という新しいゴールに敵対するならば,看護は,この競争世界で自己同一性の喪失や疎外や混乱を増加する危険性に直面するだろう。
看護実践において,人間性の側面を支持し続ける一方,ビジネスとしての組織の知識を持つという執行部チームのニード4)は,理論開発に新しい方向を与える。組織の理論家によってデザインされた管理上の枠組みだけをあてにすること,あるいは直接ケアに関する看護婦-患者関係理論にのみ集中することは,現代のヘルスケア組織の実践を導く新しい構造の開発を危うくする。伝統的な管理の見方と看護の視点の融合という新しい統合が必要である5)。
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