日本看護診断学会・第27回学術大会報告 【特別講演】
看護理念の歴史と看護診断—中範囲理論から状況特定理論へ—
中木 高夫
1
Takao Nakaki
1
1日本看護診断学会
1Japan Society of Nursing Diagnosis
pp.22-28
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200061
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当初,「看護理念の歴史と看護診断」をテーマにお話をさせていただこうと思っていた.大会が迫ってきて,そしてご依頼を受けてから今日を迎えるまでのあいだに考えてきたことから,副題として「中範囲理論から状況特定理論へ」をつけることにした.
「看護理念の歴史と看護診断」というテーマは,『A History of Nursing Ideas(看護理念の歴史)』という本の目次(表1)を拾い読みするなかで思いついたものである(Andrist, Nicholas, & Wolf, 2006).この目次には,近代看護の草創期から看護が大切にしてきたアイデア(理念・理想)が目白押しである.そして,昔から抱えていたぼくの課題であった「看護とフェミニズム」や「看護と被抑圧者行動」などについて,いつかどこかでお話ししたいと思うようになり,この特別講演を好機ととらえて,少し方向転換を図った.
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