特集 実践と結びついた看護理論をつくる—状況特定理論をヒントに
1.実践の知を看護理論へと導くために—状況特定理論の構築から考える
1-2 状況特定理論の構築の実際—AIMS理論を例として
渡邊 里香
1
,
Eun-Ok Im
2
Eun-Ok Im
2
1兵庫県立大学看護学部
2Research Development and Regulartory Affairs, Duke University School of Nursing
2Research Development and Regulartory Affairs, Duke University School of Nursing
pp.421-427
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201675
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Dr. Eun-Ok Imは,「実践と結びついた看護理論をつくる—状況特定理論の構築について」の講演の中で,状況特定理論の構築の例として,「米国におけるアジア系移民女性の閉経期の症状体験についての状況特定理論:A Situation-Specific Theory of Asian Immigrant Women's Menopausal Symptom Experience in the United States」(以下,AIMS理論)を挙げ,実際の状況特定理論の構築過程を説明された。
本稿では,Dr. Imの講演内容をもとにAIMS理論の構築過程について解説し,状況特定理論の構築の実際について理解を深めたい。執筆にあたっては,Advances in Nursing Scienceに掲載されたDr. Imの論文「A Situation-Specific Theory of Asian Immigrant Women's Menopausal Symptom Experience in the United States」(Im, 2010)および,その理論構築に用いられた中範囲理論であるDr. Afaf I. Meleisの「トランジション理論(Transitions Theory)」の概略について昨年本誌で紹介した粟村,坂本(2018)の解説を参考とした。
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