日本看護診断学会・第28回学術大会報告 【教育講演・3】
NANDA-I看護診断:開発の現状と今後の展望
上鶴 重美
1,2
Shigemi Kamitsuru
1,2
1NANDA-I
2看護ラボラトリー
1NANDA International
2Kango Laboratory
キーワード:
NANDAインターナショナル
,
看護診断
,
診断の焦点
Keyword:
NANDAインターナショナル
,
看護診断
,
診断の焦点
pp.34-39
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200070
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NANDAインターナショナル(NANDA-I)は,エビデンスの確かな看護診断の提供を目指している.しかし,2021-2023年版に掲載している看護診断のうち,32のエビデンスはまだ不確かである.他にも,関連/危険因子がない・足りない看護診断,定義と異なるシンドローム,判断軸の用語のない症状を表す看護診断,診断の焦点に対する考え方の混乱,といった課題も内在している.本稿では,これらの課題と期待される今後の取り組みについて解説する.看護診断分類に完成形はない.看護学の進歩を確実に反映するように,継続的な改訂が不可欠である.看護診断という看護専門用語の開発と洗練には,世界中の研究者の理解と協力が欠かせない.日本からもNANDA-I活動への積極的な協力が期待される.
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