日本看護診断学会第15回学術大会報告 アセスメント能力を高める看護診断
【シンポジウム・2】
看護学生にとっての看護診断用語
長家 智子
1
Tomoko Nagaie
1
1九州大学大学院医学研究院
1Kyushu University Graduate School of Medical Sciences
キーワード:
看護診断
,
診断用語
,
看護学生
Keyword:
看護診断
,
診断用語
,
看護学生
pp.79-83
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100319
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看護学生にとって,看護診断用語が難しいかどうか聞かれれば,「難しい」というほかはない.そこで,いったいどこがどのように難しいのか,看護学生の意見をまとめた.看護学生にとっては,「看護師も診断する」ということは驚きに値する.看護診断用語は,医学診断用語と違い,日常生活でふれることがなく,なじみのない用語は難しくて理解しにくいものとなっている.生活体験の少ない看護学生にとって,領域・類の主要概念や診断ラベルの定義・診断指標からイメージする内容と,実際とはズレが大きく,上手に使うことができていない.しかし,使っているうちに必要性と利点を自覚し始め,学習していこうという意欲がわいてきている.看護診断用語の理解を深めるために,教育する側は,共通の理論概念をもち,看護診断用語を正しく理解し,適切にかつ積極的に使用していくことが必要である.
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