Japanese
English
【研究報告】
電子カルテシステム導入による看護管理者のメディア・リテラシーと意識
The Media Literacy and Consciousness of the Nursing Administration Person by Introduction of the Electronic Health Record Systems
西田 直子
1
Naoko Nishida
1
1京都府立医科大学医学部看護学科
1School of Nursing, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
電子カルテシステム
,
看護管理者
,
メディア・リテラシー
,
看護業務
,
管理意識
Keyword:
電子カルテシステム
,
看護管理者
,
メディア・リテラシー
,
看護業務
,
管理意識
pp.13-20
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100270
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本研究の目的は,電子カルテシステム導入の有無の違いが,看護管理者のメディア・リテラシーと看護業務に対する意識や管理意識に関係があるかどうかを明らかにすることである.対象者は看護管理者208名で,うち電子カルテシステムを導入している病院に属する対象者は27.4%(57人)であった.電子カルテシステムを導入している病院では,看護管理者のパソコンの学習場所は自己学習や職場の研修会が多く,パソコン・リテラシーが高く,パソコンの利用時間が多い傾向があった.「導入あり群」では,看護業務に対する意識で「患者との対話が増加」「看護記録時間の短縮」「医師の記録が見やすい」「地域とのネットワークが十分」の得点が低かった.また,管理意識では,「病院の経営運営計画は意欲的」「個人の成果をよく評価」「看護師に期待されている成果の認識」「成果達成に対して病院の責任」の得点が高く,肯定的な反応が得られた.以上から,電子カルテシステムを導入している病院の看護管理者は,パソコン・リテラシーが高く,パソコンの利用時間が多く,看護業務に対する意識で困難な点があるものの,管理意識は肯定的に考えていると思われる.
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