第7回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
透析看護におけるセーフティマネジメント
平山 眞理子
1
1聖隷佐倉市民病院
pp.7-9
発行日 2005年4月15日
Published Date 2005/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100212
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Ⅰ.わが国の透析看護における医療事故の現状
2003年12月31日現在の慢性透析患者数は237,710人となり,前年より8,172人の増加がみられた.また,この1年間で新たに透析を開始した患者は33,966人,死亡した患者は21,672人であった.導入患者の原疾患を疾患別にみると,糖尿病性腎症が13,632人で最も多く,次いで慢性糸球体腎炎が9,668人となっている.
また,透析患者が増加しているなかで,全国腎臓病協議会が長期透析患者に「透析医療への苦情・要望・提言」として行った調査では,コミュニケーション不足や穿刺技術の未熟なスタッフへの怒りと不安が,患者対応への苦情として寄せられている1).
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