第7回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【会長講演】
透析看護における信頼される看護者の存在とは
内田 明子
1
1千葉社会保険介護老人保健施設サンビューちば
pp.4-6
発行日 2005年4月15日
Published Date 2005/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100211
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Ⅰ.透析看護の現状
透析療法は延命を目的とした代替療法であり,透析患者はこの治療法に身体的に依存し,その治療の特徴から生活上の制限も大きく,精神的には終末期に匹敵する時期も経験するといえる.
透析看護は,このような特徴をもつ透析患者の「その人らしい生き方」のなかにセルフケアを位置づけるという重要な独自性をもっている.しかし,透析室では,看護者は患者に顕在化している現象や行動に目を向け,医学的・実践的知識の獲得のための学習的アプローチを展開し,その効果が得られないことに悩み苦しんでいることが多い.
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