Japanese
English
調査
脊髄障害女性の妊娠・出産に関する調査研究
Physical and functional problems of pregnant women with spinal cord disorders.
道木 恭子
1
,
岩谷 力
1
,
牛山 武久
1
,
永松 秀樹
1
,
古谷 健一
2
Kyoko Douki
1
,
Tsutomu Iwaya
1
,
Takehisa Ushiyama
1
,
Hideki Nagamatsu
1
,
Ken-ichi Furuya
2
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院
2防衛医科大学校病院産婦人科
1National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities Hospital
2Department of Gynecology, National Medical College Hospital
キーワード:
脊髄障害
,
妊娠
,
出産
,
合併症
,
日常生活活動
Keyword:
脊髄障害
,
妊娠
,
出産
,
合併症
,
日常生活活動
pp.701-706
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101293
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要旨:1998~2007年にかけて出産経験をもつ脊髄障害女性56名(外傷性脊髄損傷者41名,二分脊椎者15名)を対象として面接調査を実施した.初産時の平均年齢は29.4歳(±4.6)であった.妊娠期には妊娠による合併症と日常生活活動の低下が問題となっており,主な合併症は,貧血42件,尿路感染症30件,切迫早産17件,自律神経過反射18件などであった.また,移乗,排泄,入浴,家事,外出などに支障をきたしていた.分娩方法は帝王切開49件,正常分娩25件,吸引分娩8件,鉗子分娩1件であった.脊髄障害女性の妊娠,出産には特有の問題が伴うことから,産科スタッフと脊髄障害者に携わる医療関係者が協力体制をとることが望ましい.しかし,現実的には難しいことから,脊髄障害に携わる医療関係者が妊娠,出産について認識をもつことが必要である.また,医療関係者および脊髄障害者が利用できる出産マニュアルが必要である.
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