Japanese
English
研究報告
2型糖尿病の有職患者が抱く糖尿病であることへの思い
Feelings for themselves of working people with Type2 diabetes
餘目 千史
1
Chifumi Amarume
1
1日本赤十字看護大学
1Japanese Red Cross College of Nursing
キーワード:
2型糖尿病
,
有職者
,
思い
Keyword:
2型糖尿病
,
有職者
,
思い
pp.161-169
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
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本研究の目的は2型糖尿病の有職患者が抱く糖尿病であることへの思いを明らかにすることである.2型糖尿病で有職者の男性7名に半構成的面接を実施し,得られたデータを意味内容ごとに整理しカテゴリー化した.結果,5つのカテゴリー【糖尿病は治らない病気】【いつ悪化するのかわからない糖尿病をもつ身体に危機感を抱く】【周囲との関係性をつくりかえる】【治療を実践しようとするときに生じる障壁に辛さを感じる】【治療を生活の中に引き寄せる】が見出された.参加者らは,糖尿病そのものへの思いとともに治療実践への思いを抱いていた.参加者らにとって糖尿病は治ってほしいが治らない病気であり,糖尿病であることを受け入れ難く思っていた.そのような思いが治療実践への思いに影響していることが示唆された.支援者は糖尿病であることへの思いを理解し,治療を生活に引き寄せ,治療することの意味を見出す過程を支援し,身体的危機を回避していくことが重要になると考える.
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