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1.はじめに
平成20年4月の診療報酬改定において糖尿病重症化予防に対する「糖尿病合併症管理料」(170点,1回30分以上)が認められるようになった.
日本糖尿病教育・看護学会(以下,本学会)では,「糖尿病合併症管理料」評価獲得に向けて活動するとともに,算定要件充足に向けても活動を行い,算定要件となる研修の質確保に貢献した(特別委員会,2010).
研修推進委員会(平成20年4月1日~平成24年9月27日)(以下,本委員会)では,特別委員会「糖尿病重症化予防(フットケア)研修推進委員会(平成20年4月1日~平成24年9月27日)」とともに,糖尿病合併症管理料に関する診療報酬の算定要件充足のための研修内容を勘案し,標準プログラム及びシラバスを作成するなどの活動を行ってきた.さらに,「糖尿病合併症管理料」算定初年度(平成20年度)は2回,その後は年に1回,研修の企画・運営を継続して行い,標準プログラムならびにシラバスのブラッシュアップを図ってきた.
本稿では,まず,本学会主催糖尿病重症化予防(フットケア)研修の実際について簡単に説明し,続いて,本委員会が中心となって企画開催した平成20年6月の第1回研修から平成23年12月までの計5回の研修について,受講者の背景とその変化をまとめる.さらに,受講者の無記名自記式質問紙(以下,アンケート)と,記名式の受講者の学習目標到達度自己評価(以下,学習目標到達度自己評価)の内容を分析し,本学会主催「糖尿病重症化予防(フットケア)研修」における受講者の学びと課題を報告する.なお,アンケートと学習目標到達度自己評価は,本委員会で独自に作成したものであり,本学会主催研修では,共通して用いてきた.
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