第16回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム2
男性糖尿病患者と性機能障害
より豊かな生を支援するための看護援助とは
村岡 知美
1
Tomomi Muraoka
1
1埼玉社会保険病院
1Saitama Social Insurance Hospital
pp.69-70
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
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はじめに
「勃起不全(Erectile Dysfunction:ED以下ED)は自覚できる生活習慣病」といわれ,男性糖尿病患者の30~70%に合併しているといわれている.そして,糖尿病,高血圧など体そのものが原因のEDは治療が出来る.しかし,EDは疾患の性質上,羞恥心などから医療者,特に看護師には相談しづらいということがあり,患者は適切な治療が受けられず,精神的にも辛い思いをされている患者も多いと考える.
患者がEDについてなかなか言い出せないという現状があるが,私たち看護師もEDを持つ患者に対して,接し方に困ったという事例や,関わってよかったという事例を経験し,様々な思いを抱えている.私たちは糖尿病看護認定看護師の有志で過去2年間,「本当はあなたの患者さんも悩んでいる?EDについて考えよう」「本当はあなたの患者さんも悩んでいる?そして私たちも悩んでいる!?EDについて考えよう第2弾!」と交流集会を開催してきた.交流集会の報告,また,当施設のスタッフアンケート,事例を交えEDに対する看護の現状を伝えたい.
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