連載 感性の輝き・第25回
食べることを豊かにするために
戸原 雄
1
1日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
pp.527
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200164
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歯科医師になって10年,現在私は東京都の東小金井にある摂食嚥下障害者の診療を専門とするクリニックで勤務している。歯科医師になる前は現在の自分の姿はまったく想像していなかった。
歯科大学生時代も将来設計はほとんど考えておらず,研修医時代も将来のビジョンを決めかねていたが,学生時代に受けた講義の中で,今勤務しているクリニックの院長の講義の内容に一番興味がわいたこと,兄が摂食嚥下を専門として仕事を始めていたこと,さらに研修医時代に摂食嚥下障害者に触れ合い,「人が口から食事を取ることの大切さ」を目の当たりにしたことで自分も摂食嚥下障害を専門として,口から食べることをサポートする仕事をしたいと強く思うようになった。
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