特集 海外看護事情—日本人看護婦からの手紙
【スイス】豊かな人員と設備,そして豊かな看護
バーニイ ゆみ子
1
Yumiko Bäni
1
1ツォフィンゲン郡立病院CCU・救急外来部
1Bezirksspital Zofingen
pp.28-29
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904984
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グーテン・ターク!私は,スイスの病院で看護婦として働いて,20年になります.最初の9年間は,ドイツ,フランスとの国境にあるバーゼルの大学病院に勤務しました(内科1年間,整形外科4年間,腹部外傷外科4年間).その後,結婚のためスイス中部ルツェルン近くのツォフィンゲンにある郡立病院に移り(最初の1年余りを外科で,その後CCU・救急外来),今年は11年目になります.
スイスの病院は大学病院,州立病院,レギオナールスピタール(Regionalspital:地方,地域の病院),ベツィルクススピタール(Bezirksspital:郡立病院),そのほか私立病院などに分けられます.私が働くツォフィンゲン郡立病院は,ベルンハルト・レルッヒという人が1888年に設立し,現在は郡(市)の病院になっています.CCU5床を含む救急病床143床,乳児病床12床,老人病床90床,合計245床の中規模の病院です.ツォフィンゲンは人口約9000人余りの小さな街なので,患者さんやその家族とも知り合いになり,コンタクトが1度だけの看護で終わらないところが,興味深い点です.これは当院のCCUが救急外来をも受け持っているためでもあります.
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