第15回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム2
倫理的側面からみた糖尿病看護の実践と研究
糖尿病医療現場において看護師が直面する倫理的な問題
添田 百合子
1
Yuriko Soeda
1
1大阪医科大学附属病院 看護部
1Osaka Medical College Hospital Head Nurse
pp.78-80
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
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1.はじめに
仕事や経済等,生活での悩みをもち,健康問題を抱えた患者・家族が,よりよい医療と看護を求めて医療機関を訪れる.看護職は,チーム医療の中で多職種と協働しながら,看護の対象となる人々に対して,安全で質の高い看護の提供できるように努力している.
保健・医療・福祉を取り巻く環境の大きな変化や,医療科学技術の発達に伴って,看護職が業務上の倫理を問われる場面は多様化しており,看護の質を上げていくためには,日常の看護実践を倫理という側面から検討していくことが課題である.
本シンポジウムでは,臨床(民間病院・大学病院)と教育・研究(大学)の現場で仕事をしてきた私が,臨床と教育の現場で,看護師が直面する倫理的問題をどのようにとらえ,それにどのように取り組んできたのかをお話し,本シンポジウムのテーマである「倫理的側面からみた糖尿病看護の実践と研究」について考えてみたい.
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