特集 看護倫理が医療を変える
倫理的問題に直面した時の対応―看護倫理検討会の活動から
布施 裕子
1
,
菊入 末子
1
,
内田 登志子
1
1群馬県立がんセンター看護部
pp.494-499
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901447
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はじめに
医療ニーズの多様化や人権意識が高まるなかで,いま改めて医療者の倫理が問われている。看護婦も,臨床の場面において,患者の意思決定に関わる機会が増え,どのように対応したらよいのか倫理的なジレンマに陥ることが多くなってきている。
当初,看護研究委員4名で,臨床の看護婦のジレンマについて研究したいと考え,討議をしていたときのことである。満足のできたターミナルケアと悔いの残ったターミナルケアについて事例検討しているなかで,倫理的問題が深く関わっていることに気がついた。
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