特集 助産婦—隆盛か衰退か
日本の助産婦か直面している問題
岡本 喜代子
1
1大阪府立助産婦学院
pp.267-274
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900994
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はじめに
日本看護協会の,看護職の一本化案である「看護師(仮称)」案に端を発し,助産婦の危機が叫ばれてはや10年が経過した。しかしこの10年は問題が顕在化した時期であって,衰退のきざしはすでに分娩が病院等の施設分娩に移行していった昭和30〜40年代までさかのぼる。
現在,助産婦をとりまく社会的状況は非常に厳しい。助産婦は以下に述べるような多くの問題をかかえている。衰退の原因は,助産婦の内側にも外側にもあったと思われる。それらの原因を分析することにより,これからの助産婦のあり方を探る一助としたい。
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