第15回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム2
倫理的側面からみた糖尿病看護の実践と研究
倫理的側面から見た糖尿病看護の実践
藤田 みさお
1
Misao Fujita
1
1東京大学大学院医学系研究科 医療倫理学分野
1Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.81-83
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Aさん,50歳代,男性1).2年前の検診で糖尿病を疑われ,近くの病院を受診したところ,空腹時血糖が180mg/dlで二型糖尿病と診断された.しかし,仕事上のつき合いも多く,生来酒好きで,食事療法も十分にできなかったため,受診のたびに検査値が悪かった.そのうち仕事が忙しくなり,通院もやめてしまった.ある日,口渇や倦怠感が強くなったため,久しぶりに病院を受診したところ,血糖値が600mg/dl,HbA1C10.5%と高く,早急に入院治療を始めるように医師からすすめられた.しかし,Aさんは入院治療を拒否している.
Copyright © 2011, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.