Japanese
English
実践報告
青年期以後の1型糖尿病患者が抱える課題
Issues of Young and Adult Patients with Type 1 Diabetes.
山﨑 歩
1
,
薬師神 裕子
1
,
山本 真吾
2
,
中村 慶子
1
Ayumi Yamasaki
1
,
Yuko Yakushijin
1
,
Shingo Yamamoto
2
,
Keiko Nakamura
1
1愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻
2愛媛県立南宇和病院
1Ehime University Graduate School of Medicine Nursingand Health Science Course
2Ehime Prefectural Minamiuwa Hospital
キーワード:
1型糖尿病
,
青年期以後
,
抱える課題
,
ヤングDMカンファレンス
,
グループディスカッション
Keyword:
1型糖尿病
,
青年期以後
,
抱える課題
,
ヤングDMカンファレンス
,
グループディスカッション
pp.40-45
発行日 2010年3月26日
Published Date 2010/3/26
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第4回全国ヤングDMカンファレンスで実施したグループディスカッションの内容を分析し,青年期以降の1型糖尿病患者が抱える課題を明らかにした.患者の抱える課題には,【自己の身体的コントロールに対する課題】,【成長とともに顕在の可能性がある課題】,【社会生活を営む上で生じる課題】,【社会資源・保障における課題】,【社会的理解に対する課題】,【活動する仲間や後継者育成に対する課題】の6つの課題が見いだされた.発症年齢・罹病期間によって抱える課題には特徴がみられ,小児期発症患者では,進路や結婚といった青年期特有の発達課題が示された.同時にサマーキャンプにおける自己の役割や,後継者の育成方法の模索といった社会へ向かう力への意識が強かった.一方で思春期以降に発症した患者では,疾患の自己管理に直結する課題に関心が高い傾向がみられた.
今後,発症時期の異なる患者同士の交流をすすめ,体験の共有による問題解決を導くシステム構築の必要性が示唆された.
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