Japanese
English
研究報告
訪問看護師が認識する訪問看護を利用する後期高齢糖尿病患者のセルフケア上の問題状況と看護
Self-care problems of and nursing care for elderly diabetics aged 75 or more availing of home-visit nursing service from home-visit nurse's perspective
内海 香子
1
,
麻生 佳愛
2
,
磯見 智恵
2
,
大湾 明美
3
,
小野 幸子
4
,
牛久保 美津子
5
,
野口 美和子
3
Kyoko Uchiumi
1
,
Kawai Aso
2
,
Chie Isomi
2
,
Akemi Ohwan
3
,
Sachiko Ono
4
,
Mitsuko Ushikubo
5
,
Miwako Noguchi
3
1自治医科大学看護学部
2福井大学医学部看護学科
3沖縄県立看護大学看護学部
4宮城大学看護学部
5群馬大学医学部保健学科
1School of Nursing, Jichi Medical University
2School of Nursing, Faculty of Medicine, University of Fukui
3Okinawa Prefectural College of Nursing
4School of Nursing, Miyagi University
5School of Health Science, Faculty of Medicine, Gunma University
キーワード:
訪問看護
,
後期高齢者
,
糖尿病
,
セルフケア
Keyword:
訪問看護
,
後期高齢者
,
糖尿病
,
セルフケア
pp.30-39
発行日 2010年3月26日
Published Date 2010/3/26
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訪問看護を利用する後期高齢糖尿病患者(以下,利用者と略す)のセルフケア上の問題状況と看護を明らかにすることを目的に,5名の訪問看護ステーション看護師に半構成的面接調査を行った.その結果,セルフケア上の問題状況として,【不安定な体調やセルフケア状況で生活をしている】など5つの利用者側の問題状況,【家族に介護負担が生じやすい】など2つの家族側の問題状況,【同・他職種との連携が難しい】など3つの医療者側の問題状況が抽出された.また,看護として,【利用者・家族の在宅での生活の継続を支えるための看護】,【利用者の活気や意欲を高めるための看護】,【利用者・家族の生活と折り合いのついた適切な糖尿病のセルフケアを支えるための看護】が抽出された.これらの結果から,訪問看護では,利用者側,家族側,医療者側の問題状況が重なり,より複雑で解決が難しいこと,利用者と家族のセルフケアを支援するために,【利用者・家族の在宅での生活の継続を支えるための看護】を基盤とし,徐々に他の2つの看護を行うことが重要であることが示唆された.
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