【実践報告】
1型糖尿病をもつ子どものきょうだいに対するグループディスカッションを通したサポートの試み
出野 慶子
1
,
中村 伸枝
2
,
金丸 友
2
Keiko Ideno
1
,
Nobue Nakamura
2
,
Tomo Kanamaru
2
1東邦大学医学部看護学科
2千葉大学看護学部
1School of Nursing, Faculty of Medicine, Toho University
2School of Nursing, Chiba University
キーワード:
1型糖尿病
,
きょうだい
,
グループディスカッション
Keyword:
1型糖尿病
,
きょうだい
,
グループディスカッション
pp.23-28
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
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1型糖尿病をもつ子どものきょうだいに対するサポートの方向性を明らかにするために,グループディスカッションを試みた.対象は,2002年に開催された小児糖尿病ファミリーキャンプに参加したきょうだいで,学童とした.8~11歳の8名のきょうだい(男子4名,女子4名)が約30分のグループディスカッションに参加し,病気や療養行動について知っていること,療養行動へのかかわりの実際,糖尿病をもつきょうだいがいることなどについて,活発なディスカッションが行われた.その結果,きょうだいに対しても,糖尿病や療養行動についての理解を深める機会が必要であることが考えられた.また,糖尿病のきょうだいがいることで生じる学校での問題をともに考える機会や,同じ病気のきょうだいをもつ友だちとの交流を通して気持ちを表出できる場として,グループディスカッションは有効であることが示唆された.
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