Japanese
English
研究報告
1型糖尿病をもつ年少児の糖尿病セルフケアに向けた親のかかわり尺度の開発
Development of the Fostering Diabetes Self-Care Inventory for Parents of Young Children with type 1 diabetes
中村 伸枝
1
,
仲井 あや
1
,
出野 慶子
2
,
金丸 友
3
,
谷 洋江
4
,
薬師神 裕子
5
,
髙橋 弥生
6
Nobue Nakamura
1
,
Aya Nakai
1
,
Keiko Ideno
2
,
Tomo Kanamaru
3
,
Hiroe Tani
4
,
Yuko Yakushijin
5
,
Yayoi Takahashi
6
1千葉大学大学院看護学研究科
2東邦大学看護学部看護学科
3秀明大学看護学部
4徳島大学大学院医歯薬学研究部地域医療人材育成分野
5愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻
6聖隷佐倉市民病院
1Graduate School of Nursing, Chiba University
2Faculty of Nursing, Toho University
3School of Nursing, Shumei University
4Graduate School, Tokushima University
5Graduate School of Medicine, Ehime University
6Seirei Sakura Citizen Hospital
キーワード:
1型糖尿病
,
年少児
,
親
,
糖尿病セルフケア
,
尺度開発
Keyword:
1型糖尿病
,
年少児
,
親
,
糖尿病セルフケア
,
尺度開発
pp.100-107
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,1型糖尿病をもつ年少児の糖尿病セルフケアに向けた親のかかわり尺度を開発し信頼性・妥当性を検討することである.文献検討および予備調査,専門家会議を経て58項目の試行版を作成し,1型糖尿病をもつ1歳〜小学校低学年の子どもの親34名のデータを得て,24項目から成る最終版を作成した.主因子法,プロマックス回転により因子抽出を行い,F1 糖尿病管理における負担,F2 子どもの低血糖対処能力の把握,F3 低血糖や血糖値に起因する余裕の欠如,F4 幼稚園や学校のサポート,F5 糖尿病管理の支えと子どもの将来を見すえたかかわり,F6 糖尿病管理と育児の自信,F7 子どもの意欲や関心の把握,を得た.24項目のCronbach's α係数は0.84,再テスト法でのPearsonの積率相関係数は0.93と許容範囲内であった.本尺度は,項目数が24項目と少なく,年少児に対する親の認識やかかわり,親のストレスやサポートを包括的に査定するために臨床での活用が期待できる.今後は,より大きなサンプルサイズでの分析を継続し,安定した構造をもつ尺度に洗練していく必要がある.
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